零度の華 Ⅰ




「いいだろう。勝負してやるよ!!」


「負けるわけねぇだろ」




愛川が止めに入るのも鷹見が止めるのも横目で見る


あたしは梟に近づく



『別に構わないよでしょ?怪我をさせるつもりはないから安心しろ』



最後の言葉で下っ端達の怒りは爆発



「なめるな」や「ふざけるな」と騒ぎ立てる


「一回、静まろうか」



虎山により、再び倉庫に静寂が生まれる




「フクロウ、どうする?」


「好きにしろ」




興味を示すことなく幹部室へと入っていった