零度の華 Ⅰ




「もう分かるだろうが、コイツを光華のメンバーとして入れる」



ザワザワと騒ぎたてる

納得のいかない奴等が次々と声を上げる



「なんで急にこんなことになったんですか!?」


「女がメンバーなんて納得いきません!!」


「皆さんも、ソイツのこと知っているでしょ!!入れるべきではないです!」



あたしを入れることを否定する言葉が倉庫に飛び交う




『うるせぇな』



あたしのたった一言で静まりかえった


続けて物言う




『ごちゃごちゃうるさい。そんなに納得がいかないのなら勝負をしようか』



余裕の笑みを浮かべると、火に油を注いだみたいに怒りで溢れ出した


いや、ワザと火に油を注いだ