零度の華 Ⅰ





だから勉強なんてものは必要のないこと



だが取り敢えず教室に行き、今の授業内容を把握する

少しは復習しないと、あたしを嫌っている先生は応用問題を増やすからな



あたしだけってやると先生職をクビになるだろうから皆も同じようにはしているが、問題が少し違う



別に気にしていない


今のところ間違ってないし、悔しい表情をするソイツの顔を見るのが好きだから




あたしがバックをもって教室に入ると、いろんな目が向けられる



「雨月。立ってるついでだ。この問題を解け」



黒板に向かって歩き、書かれている問題を見る



授業は英語
問題は英文を和訳するもの



チョークをもちスラスラと答えた後、自分の席である窓側の後ろから2番目の席に座る