零度の華 Ⅰ




「羽空ちゃんともっと話したいなー。あ、溜まり場においでよ‼︎いいでしょ?」


「俺は知らない」



そう言うとソッポを向く



「じゃあ、行こう‼︎」



愛川蘭はすごく上機嫌であたしの手首をもち歩き始めた


あたしの意見は聞かずに隣でルンルンの愛川に対して、不機嫌で後ろをついてくる鮫島


何か言うのも面倒だから黙って連れて行かれる




「ってか、羽空ちゃんも知ってる?一度に2回も同じ人が殺しをやったって」


『知ってる』


あたしが殺したのだから


「怖いよねー。タカはフクロウに何か言ってて、これから暫く来れないみたいだし」



やっぱりお姫様には自分が警察官であることを言ってないんだ




それは知られると面倒だからだろうな