零度の華 Ⅰ




廊下の窓から見えるいつもと変わらない、絵のような景色を見ながら歩いていると........




「チッ」っと前から聞こえてきたから、視線を声の主に移す



「あっ‼︎羽空ちゃんだ!」


目の前にいたのは光華の姫である愛川蘭にメンバーの鮫島凍眞




「どこに行くの?」


「ラン、そいつのことなんて放っておけ。今日はタカがいないからいいだろ」


「タカは忙しいだけだし、そういうの関係なしで私は羽空ちゃんと仲良くなりたいの!」


「止めとけ。ソイツじゃなくても、ランにはもっといい奴が現れる」


「別にいいじゃん‼︎サメは羽空ちゃんのこと外見だけで見過ぎだよ‼︎」



愛川蘭に言われ鮫島は何も言えなくなっている