零度の華 Ⅰ






確かに、子供は可哀想だよな


社長である父親を殺すように依頼してきたのが母親なのだから




自分の手を汚さず消し去ることができる方法を考えた答えが、あたしみたいな奴に殺してもらうことだろう

金があるのも考え物だな



親と子供との関係を崩すのも面白いと考え、殺したのは零(ゼロ)と分かるけど子供の方に自分の母親が殺し屋に頼んだと分かるように仕向けた




受け取った子供はこれからどうするのか、見物だな


面白い方向に転んでくれることを願う

そのためにわざわざ証拠を残したのだから