零度の華 Ⅰ







さすがに痛みを味わせるのはいけないよな

殺るなら1発で終わらせるため心臓を狙うか

それじゃ何も楽しめないが、煩いのも嫌いだしな……


そんなことを考えながら、あたしはもう1つの短刀を鞘(さや)から出し、二刀流で次々と殺していく


血しぶきが鮮やかに散る




あたしのスタイルは短刀を2本使う接近戦


銃など使えないわけではないが、刀の方が間近で死を目撃できるから好きだ




鯱(オーカ)はあたしと正反対の遠隔戦



オリジナルの銃を作り、それを愛用している

ワザワザオリジナルを用意するなんて、意味あるのかと思う

他の奴のことなんてどうでもいいな




あっという間に辺りは血の海となり、立っているのはあたしのみとなっていた




最後はやっぱり面白くない


あたしを目の前にすると命乞いをして助かろうとする