零度の華 Ⅰ






シャッターが破られたことに驚きながらも、あたしの姿を確認すると、次々に疑問がぶつけられた



あたしはフッと鼻で笑った後に、親切に答えてあげる





『俺の名前は零(ゼロ)、殺し屋だ』





それを聞くとざわつき始める


獲物達があたしの周りに集まってきた


いいねぇ、そそるよ



「この人数を1人で相手する気かよ。無理だな。殺れるもんならやってみろやー‼︎‼︎」



雄叫びのような言葉が合図となり、あたしに向かって一斉に手に持っている鉄パイプや木刀、金属バットを振りかざした


やっぱ、族とか裏の奴らと殺るの好きだ


活きがいい獲物がいるからな



あたしは全てを避けて短刀で相手を刺すと、呻き声を出しながら倒れていく