手薄だった警備のため、無駄な労力を使わずに済んだ
あたしはそっと殺し、社長の上にカードを添える
カードは黒の紙に白の文字、そしてそこには〈零〉と書かれてある
これがあたしだと示す物
紛れもなくあたしがコイツを殺したと主張する
少しの間、死んだ男の顔を見た
あまり、のんびりできないあたしは急いで家を出て、次の目的地へと向かう
次は風雷という族だ
さっきは楽しむなんてできなかったから、楽しむといこうか
ガシャーンと音を立てて倉庫のシャッターは飛んでいった
「誰だ‼︎」
「てめぇー、俺達に何の用だ⁉︎」



