零度の華 Ⅰ




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朝、どのチャンネルも零(ゼロ)のやった殺人事件についての報道がされていた




"ただの異常者だ"


"精神的な問題があるのだろう"



評論家や精神科としてテレビに出ている奴等が、零(ゼロ)がどういう奴か分析しようとする





"零(ゼロ)はこの世にいたらいけない"


"あいつはバケモノだ"


そう言って、零(ゼロ)を罵る一般人





あたしの耳に色々な言葉が入ってくる




「1人でニヤケないで下さい。気味が悪いです」


『あぁ、すまない。ついつい顔が緩んでしまった』




ここ最近、顔の筋肉が緩いようだ


すぐ、ニヤケてしまう




楽しいことが増えていき、今は自由にできているからだろうな






「ところで、どこへ向かっているのですか?」


『警視庁』


「自首するおつもりですか?」


『おいおい、俺がそんなことすると思うのか?ただアイツ等を見に行くんだよ』




どんな顔をするのか直接見なくては、騒ぎを起こす意味がない