零度の華 Ⅰ




エレベーターで4階に上がる


そこにはNo.10~No.1までの殺し屋が待っていた




「アレをくぐり抜けたか」


「ケガがねぇな。コイツ、人間か?」




コイツ等にはあたしが人間ではなくバケモノや悪魔など、人間(ヒト)が作り出した生き物に見えるらしい




『俺は人間だ。人間(ヒト)から生まれ人に育てられた。そんなことはどうでもいいだろ。No.5の姿が見当たらないな』


「知らねぇよ。怖気ついて逃げたんだろ」




あたしはフッと鼻で笑う


怖気ついて逃げたのならまだいい方だ

もうコイツ等にNo.5をどうこうできるワケでもない


どこで何をしていると言ったところで楽しみを邪魔される心配はない




『早くやろう。俺に暇な時間はないんだ』



相手は怒りを露わにし、あたしに向かって来る

見物人になっているのはNo.2とNo.1だけ