零度の華 Ⅰ




「零(ゼロ)様?」



下を向いたため菖蒲(アイリス)が心配する


当の本人は笑いを噛み殺しているだけ




『クッ。アハハハハ』



笑いを噛み殺すことができず、あたしは笑い出した




鯱(オーカ)や菖蒲(アイリス)だけではなく、ここにいる奴、全員が注目し不審がる




「何が可笑しい?」


『ククッ。いや、気にしないでくれ。仕事の事はもうボスに言ってある。恐れる必要ない』




十分に笑ったため、もう笑いがこみ上げることはない



『菖蒲(アイリス)』


「はい。何でしょう?零(ゼロ)様」


『頼みたいことがある。8/14空けておけ』


「分かりました」


『日にちが近くなったらまた連絡する』




今日は7/23だから8/14まではまだ日にちがある


5日後はSQUELETTE(スクレット)を潰し、2週間ちょっとあることになるな




準備することもあるし、仕事を片付けておかなければならないから、丁度いい