『会うだけだって言っているだろ。ただそれだけだ』
「本当にそれだけか?」
しつこい奴だな
コイツとこれ以上話すのは面倒になってきた
あたしは立ち上がり圭に『それだけ』と言って歩みを進めた
2人と違ってあたしは堂々と表から出て行った
あたしは釈放された村田和也とただすれ違うだけ
本当は声をかけ話をしようと思ったが、やめた
話しなんかしなくても、村田和也の顔を見れば何となくソイツのことが分かったから
あたしと正反対で顔に似つかず善人ということが
なんともつまらない
その日の夜、潰しに行く予告のためSQUELETTE(スクレット)のメンバーを殺した
『チッ。手応えなしか』
夜、人目につかない場所に車を止め殺した2人の男を乗せる
運ぶこと15分、SQUELETTE(スクレット)のアジトへ着き、コイツ等を入り口に捨てるように置き去る
そして、背中に零(ゼロ)のカードをナイフで刺しておく
あたしはアジトから少し離れた場所にある電柱に身を隠し、その様子を窺う
2分程して入り口にSQUELETTE(スクレット)のメンバーが着て、殺されている男達に気づき、慌てた様子でボスを呼んでいた
あたしの贈り物を喜んでくれたようで良かった
帰ろうとすると、後ろに人がいる気配を感じた



