零度の華 Ⅰ




圭にとっては不利益でしかない


「それに、お前も困ることになるんだぞ」


『あたしは困りはしない。この店が無くなろうが無くならまいが、知ったことではない』




本職は殺し


情報屋は副業にすぎない



『それに情報屋は一か所に留まらない。いくらでも代わりの場所はあるし、場所を作らなくてもいい』



「他人事か」


『他人事だからな』


「冷静で涼しい顔してんな」



餓鬼の頃から警察と鬼ごっこしているんだから、今更警察ごときでジタバタする必要がない

警察寝れしているせいで何も怖くない




『それより、あたしが企んでいるってことなんだが。何も企んじゃいない。ただ一目会いに行くだけだ』


「会うだけか?」



探る眼であたしを見る圭

何も企んでいないって言ってるのに、あたしに何を求めている?


探っても何も出てきやしないのに