零度の華 Ⅰ


後藤組は五月雨同盟の反対派だった組


それが殺し屋によって殺されたとなっては、梟組がどちらからも責められてもおかしくない


梟組についてはすぐ調べられる


いつでも知れる

あたしは興味をなくし鷹見を見る





「聞いてどうする?関係ないだろ」


『質問を質問で返さないで』



数秒の無言の後、舌打ちをして続ける




「名前は村田和也‐ムラタカズヤ-25歳。これだけわかれば十分だろ。あとは自分で調べればいい」


『冷たい奴だな。これが本来の鷹見荒維だから仕方ないか』



ギロッと睨む

捜査がやり直しとなって八つ当たりか




違ういう確証もないから村田和也は任意同行という形で話を聞くだろう


令状や証拠がなければ逮捕も取り調べも出来ない




任意同行は相手の承諾がなければできないから、警察側としては何もできない