零度の華 Ⅰ



バイクで向かって来た2人はすでに店の前に立っていた



『お待たせ。じゃぁ、入るか』


「お前、よく堂々と入れるな」




鷹見が後ろから言って来る

未成年の立ち入りは禁止されて違法で逮捕



警察である鷹見としては見過ごせないことであるが、そんなこと言っていられるほどの余裕がない





『今ここであたしを捕まえる?』


「いや、止めておく」




ほらな

あたしは鼻で笑うと足を進めていた




「おい、誰だ。開店はしてないぞ」


『ICE(アイス)。奥の部屋、貸してくれるよな』





あたしの姿を見て驚きを隠しきれてない城田圭


思いっきり目を見開いている



ICE(アイス)は男だと思っていたし、一番身近にいたのに女だという発想は思いもしなかったはず

意表を突かれて当然のことだ



「本当にICE(アイス)なのか?」


『そうだ、と言っても受け入れられないだろ。好きにしな。でも、電話したのあたし』


「.........奥、使える。何かいるか?」