零度の華 Ⅰ


あたしの殺気に怯えてか、それから何も言ってこなかった

ウダウダ言い合いをされるこっちの気持ちを少し分かってもらいたいね




2人が言っていることは間違ってはいない

虎山と鮫島、愛川が今いる場所は一歩境界線に踏み入れただけで、死だ

たかが暴走族に自分を守るための力なんてない


喧嘩なんて甘い世界じゃないからな





『行くぞ。時間が惜しい』



あたしに続き2人が後ろからついてくる


取り残されたあの3人は、あたし達の後ろ姿を見て何を感じるのか


何を思うか


これに懲りてあたしに関わることはしてこないだろうな



あたし達3人は倉庫を出て、あたしは梟と鷹見にあるBARへ行くように告げる


昼間から店なんて開いてないが、頼めば使わせてもらえるだろう




「お前も一緒じゃねぇのか?」


『あたしは後から行く。店の前にいろ、すぐ来る』




そう言って2人と別れたあたしは、公園に止めていたバイクを取り家に帰る


必要なものをバックに詰め、歩いてそこまで向かう