零度の華 Ⅰ



「聞かない方がいい」


「知り過ぎると、命が危なくなるからな」



鷹見は偽りの姿は見せることなく素のまま

偽りの姿を見せることはないだろう



これから仕事が忙しくなってくる


偽る余裕なんてない





「おい!俺達は仲間だろうが!!」


「仲間だからこそ、ここからの領域に足を踏み入れて欲しくない」


「命が危ないのは同じなのに?」


「同じなんかじゃねぇよ。こっちは真っ黒だ。こんな世界に巻き込みたくないんだよ、俺等は」




いつにもなく、真剣に話す鷹見と梟


その言葉の意味を未だに理解できない鮫島と虎山



対立する両者に何も言えない愛川






パンッ!





手を叩くと注目はあたしへと向けられた




『これ以上、言い合っても(らち)が明かない。虎山、鮫島いい加減知れ。境界線の位置とお前達の置かれている位置を』



二度も言わなくていいように、あたしは殺気を含める



さっき、愛川に向けたものよりさらに強く