『ここじゃ話せそうにないから、後で場所を変えて話をしよう。...で、愛川はあたしにどうして欲しい?』
愛川は俯いている
どうして欲しいか、なんて分かりきっている
敢えて愛川に言わせれば断っても納得するだろう
否、無理矢理納得させるつもりでいる
「羽空ちゃん。一緒に......暮らして欲しい」
『無理だ』
頑張って振り絞った言葉を踏みにじるように即答で返す
答えが分かっていたかのように項垂れる
「やっぱり、お母さんとお父さんのこと恨んでる?」
『何度言ったら分かる。恨んでないと言っているだろ』
「じゃあ、どうして嫌なの?お母さん達、すごく反省してた。許してもらえないけど、傍にいたいって......」
純粋すぎて、すごく可哀相で笑えてしまう
軽信しすぎだ
上辺だけの反省、自分の評価を上げるためにあたしを欲しているだけ



