零度の華 Ⅰ


『ここじゃ話せそうにないから、後で場所を変えて話をしよう。...で、愛川はあたしにどうして欲しい?』



愛川は俯いている


どうして欲しいか、なんて分かりきっている


敢えて愛川に言わせれば断っても納得するだろう

否、無理矢理納得させるつもりでいる



「羽空ちゃん。一緒に......暮らして欲しい」


『無理だ』




頑張って振り絞った言葉を踏みにじるように即答で返す


答えが分かっていたかのように項垂れる




「やっぱり、お母さんとお父さんのこと恨んでる?」


『何度言ったら分かる。恨んでないと言っているだろ』


「じゃあ、どうして嫌なの?お母さん達、すごく反省してた。許してもらえないけど、傍にいたいって......」






純粋すぎて、すごく可哀相で笑えてしまう


軽信しすぎだ


上辺だけの反省、自分の評価を上げるためにあたしを欲しているだけ