「お前、タフだな。昨日、何にしても起きなかったのに」
あたしはパーカーを脱ぎながら眉を顰める
『何をした?』
低く威圧した声で雲雀に聞く
「ただ、殺そうと殺気立てて、お前の首もとにナイフを当てただけだ」
『殺さなかったのは何故だ?』
あたしはウィッグやカラコンを取ると雲雀の向かい側のソファーに足を組み座る
「できるわけねぇだろ。既に死んでいるような顔したお前を殺しても面白くない」
できるわけない、それが本音というわけか
面白くないは誤魔化すための言葉か
そのできるわけないっていう理由は良く分からないが、確信を持てるのは、雲雀はあたしを殺せないという事だ
『ここに来た理由(ワケ)は分かっている。少し待ってろ』
席を外し、あたしはシャワーを浴びる
体を流し終えると、バスタオルを巻いてリビングへと戻った



