零度の華 Ⅰ



「お、んな?零(ゼロ)って女なの?」



やはり、理解してないか



『俺は男だ。言っただろ、顔なんていくらでも変えられるとな。髪はウィッグでどうにでもなるし、顔もマスクや化粧をすれば変わる。自由に誤魔化させる』



これだけ言って、やっと分かったらしい

あたしが何故、顔を曝け出したのか



「もしかして、ワザと見せたの?」


『あぁ、そうだ。あれだけ特徴的な顔なかなかいない』




あたしは再びフード被りなおす



「なんで、ワザワザそんなことをしたの?」


あたしは鼻で笑った後、楽しそうに話す



『手掛かりの掴めない俺の正体をやっと掴んだと、勘違いする警察が、必死になって居もしないソイツを探す姿は実に滑稽だと思わねぇか?俺は警察で遊んで、見て楽しんでんだ』



天使(エンジェル)には到底、理解できねぇか


あたしに振り回され、踊らされる警察の奴等を見るのは、面白い