零度の華 Ⅰ



「ねぇねぇ、顔見せて?僕も見せるからさ!」



そう言って天使(エンジェル)はフードを自ら取る


自分から顔を曝け出すなんて、殺されたいのか?


でも、こんなことをできるのは......





『お前、個人の殺し屋だろ』


「そうだよ」





殺し屋でも、組織と個人に分かれる


あたしは勿論、組織


そして、天使(エンジェル)は個人




組織でも2つ、個人でも2つに分かれる

依頼か自由かのどちらかだ



「もしかして、零(ゼロ)って組織に入ってるの?」


『あぁ』


「えー。組織なんて縛られるだけでしょー。君の実力なら個人でも充分やっていけるよ」




そんなこと自分がよく分かっている


一度は脱走しようかと考えたこともあった



ただ単純に追われるのも面白そうと思ったから



だが、今はこのままで満足している

焦る必要なんてない

時間はいくらでもある






あたしがその気になればMIUNIT(ミニュイ)を1人で潰せる