零度の華 Ⅰ



「名前」


一言、少女に言うが何も返ってこない


理解できていない思い、男は一言に続けて話す




「お前の名前だよ。聞いてなかったからな」


『そんなものない。好きに呼べばいい』



男は少女の言葉に眉間に皺を寄せる




「ないわけないだろ」


『しつこい。ないものはない』




少女は鬱陶しそうに答えた


本当にないのだろう


現にここ2日、少女が呼ばれたことを男は聞いていない




「じゃあ、お前は今から"サクラ"だ」


『お好きにどうぞ』




少女、もといサクラは興味なさそうだった




3日日、施設から子供達が2人の男によって引き取られる



男3、女2の合計5人

年齢はバラバラで6~10歳の間




子供達は男2人によってある場所へ連れてこられる




そこは大きなビル

2人について行き、辿り着いた部屋で男2人と向き合う形となった