零度の華 Ⅰ


「あ、怒ったか」


笑いながら言う男に少女は『別に』と素っ気なく答える



男は少女の横に腰を下ろした




「そういえばいくつだ?」


『さぁ。多分6歳』


「多分って自分の年ぐらい覚えとけよ」


『どうでもいい』





冷めている奴だなと思う男は、次の少女の言葉に驚かさせられる





『何のために子供達を見極めているの?』





そんな話、一言も少女の前でしていない


男は何故そんなことが分かったのか不思議だった





「何故、そう思った」


『質問を質問で返すの?まぁ、いいけど。アレ、作り笑顔。それに時々喋り方変わってる』




本当に6歳なのかと疑いたい


優れた観察眼に洞察力




絶対コイツはいい人材になる、そう男は確信した




『あたしの質問にも答えてよ』


「すぐに分かるさ」



あまり納得のいかない表情を見せるも、あっそと返すだけ