『もしもし』
「ーーー、今日のこと覚えているか?」
『もちろんだ。それがどうした?』
「今すぐこっちに来てくれ。資料が溜まってるし仕事がきている」
『分かった。すぐに行く』
「あぁ」
プツッ_____
電話は切れた
耳から携帯電話を離し、時間を確認すると、今の時間は午後1時15分
ちょうど、お昼頃だからあっちについて食べればいいか
早く仕事を終わらせればいいことだ
"あの人"の仕事内容はどんどん増えていく一方だから、仕事が早く終わるのだろうか
少し、心配になってきたな
下を向いていた顔を上げると、光華の奴等と視線がぶつかり合う
「急な用事ができたの?」
コテンッと首を傾げて聞く愛川
『あぁ。悪いけどここまでだ。じゃ、あたしは急ぐから』
そう言って、あたしは光華の溜まり場である空き教室から出た