そんなあたしの嘘に反応を見せる

あたしは、続けて話をする



『軽蔑をするならすればいい。そんなの個人の自由じゃない?当の本人は気にしてないし。でも、正義感を振るってもお前達は所詮暴走族に過ぎない』


怒りを露わにした鮫島を抑え、虎山があたしに答える


「別にそんなつもりはないよ」


『あっそ。あたしにはどうでもいいことだな。それより、あたしに何か質問があるなら応える。そのためにあたしをここに連れて来たんだろ?だが、1人1つだけだ』


あたしはチラリと鷹見を一瞥すると、鷹見の顔にはうっすらと笑みが浮かんでいた

ドアに近い壁にもたれかかり、腕を組む



「じゃぁ、先ずは俺から。俺達のことを知っているか?」


『全員の名前と呼ばれ方、性格は把握済みだ』


「どこで手に入れた」


「サメ~。ダメだよ~。質問は1人1つまでなんだから~」



そんなやり取りに耳を傾けずに呑気に欠伸を零す