零度の華 Ⅰ



「雨月、今回はお前に礼を言うが、次からこんなやり方許さねぇぞ!」


「危険すぎる。もし、ランが死ぬような事が......」


『お前達は馬鹿か』



虎山の言葉を遮り、被せる


『本当にアイツ等が人を殺せるように見えたのか?それならお前達の目は節穴だな。アイツ等は、ただの脅しの道具にコレを使ったまでだ』



そう言いながらあたしは誰かが落としたナイフを拾い上げて、光華の奴等に見せる

その後、よく刃を見ていた



「羽空ちゃんは、一体何者?」


ナイフの刃から声の主の鷹見に視線を移す


あれだけ暴れ、この場を楽しんだあたしは告げる




『あたしは"ただ"の情報屋。ある程度、喧嘩ができるだけ』