｢おはようございます。｣

10時すぎ、俺のパートナーだという彼女は来た。本当に警察の人間なのか？てか、私服だし。どう見ても未成年にしか見えない。どういうことだ？

｢あ〜、おはよう。優花ちゃん。君のパートナーが今日来たよ。｣

本当に警察の人間なのか。そして、パートナーなのか。しかし、それでも疑いの目を課長に向ける。

｢彼女は、川本優花ちゃん。17歳だけどちゃんと刑事だよ。｣

17の刑事だって？そんなの聞いたことない。

｢どうも川本です。｣

そう言うと、彼女は自分の机であろう場所に座った。

俺は急いで課長にどういうことなのか聞いた。

彼女は、今国が取り掛かろうとしている2xxx年計画の試作品だとか。
2xxx年計画とは、生まれた子供の中から無作為に選び、警察官としての能力を叩き込み、完璧な刑事を作るというものだった。嘘を見抜き、犯人の行動を予測し、武術ができ、言語能力、計算能力にたけ、今までの事件をすべて暗記させるというものだった。
しかし、それは噂であって事実ではないと思っていた。

まさか、本当だったなんて。