クロイロキョウカイセン〜Be yourself!〜

「そういやここからキャンプ場って何分かかるんだ?」
腕を組みながら尾ヶ崎らいは皆んなを見る



確かにそれは私も気になる所だ。



尾ヶ崎らいと同じことを考えていたと思うと虫唾が走る。





「舗装された道を歩けば25分、獣道を使えば10分」
口を開いたのは倉木歩だった。




「そうなんですね!この辺にすんでいるの?」





高橋は「あっ」と言い
「すんでいるのですか?」
といいなおした。





「あははっ、同い年だから敬語じゃなくていいのに」
倉木歩はいきなり笑い出した。


こいつの笑いのツボが分からない。




「す、すみません」
おろおろしながらも高橋は謝る。




「だーいじょうぶ。うん、昔こっちに住んでいたから」




「そうなんですね。」

綺羅はうなづく。



「あ、でも君の方が詳しいよね星河京くん?」
くるりと倉木歩は顔を星河京の方を向く。