『で、どんな疑問なんでしょうか?』



「な、なんで『閉じ込められた5人』と言っていたのに6人なんですか?」
おそるおそると高橋を喋った。






『教えて差し上げましょう!閉じ込められたのは5人です。その中に一人ダミーを混ぜました。』




「ダミー?」
星河京は怪訝そうな顔をした。






『実は一人私の仲間がその中にいます。
私の仲間は私の居場所を知っている唯一の人物です。』




「じゃあ誰なんだよ。だれか答えろ」
尾ヶ崎らいは私たちの方を睨む。






『無駄ですよ。だって今わかっても面白みがないじゃないですか。精一杯悩んでくださいね。では』






「はぁ…めんどくさ」
私は思っていたことを口に出してしまった。








「まぁ…別にだれが仲間とか知るひつよーもないんじゃない?」

倉木歩はどうでもいいというような状況だ。
あくびもしている。





「「はぁ?」」
私と尾ヶ崎らいは綺麗にハモった。




「まねしないで」
私は尾ヶ崎らいを睨む


「そっちもな。」
尾ヶ崎らいは舌打ちをした。