「ふーん。じゃあ次そっち。」
私は高橋が連れてきた男の方をみる。






「尾ヶ崎 らい (おがさきらい)俺も高2」

目つきが悪いやつだ。





「なんで6人なの?」
尾ヶ崎らいが腕組みしながら私の方をむいて聞いてきた。



「知らない。」
本当に知らないから素っ気なく返した。





「あっそ。」
こちらをみずに素っ気なく返事を返された。





一体なぜこんなことが…








キーーン

金属音のような音が空から聞こえた。







『あ〜、そろそろ自己紹介とか終わりましたか?』


そう。私たちを閉じ込めた張本人からだ。






「チッ…なめんてんのか。」
尾ヶ崎らいがドスのきいた低い声をだして空を見上げる。







『別に舐めてなどいませんよ。ただ皆さん何か疑問に思ってることはありません?』


声が笑っているように聞こえる。


嘲笑しているような。




「あります!」
綺羅が大きな声を出して空を見た。