「なぁ…」


「なんでしょう?」
私は聞き返した。


でもだいたい何が言いたいのかは察しがついた。




「岩でふさがってて通ないよな?」





岩の壁、私たち、岩の壁という状態つまりここからでれなくなった。


ちなみに窓は一個ある。どうやら鍵は壊れている。



これじゃ私の助けた意味は…






結局閉じ込められた人数が増えただけだ。






聴くだけきいてみよう。
「あの何か武器は持ってますか?」



「あ、あぁこれのことか?」


手にはハンマーをもっていた。




「ハンマーを窓にぶつけてみてください」
私は頼んだ。

言われるがままガンっとぶつけた。




ビシッッ
亀裂がはいる。



メキメキメキメキ…

パリンッ



「やったー!」


「ぅおっし!」
私たちはお互いハイタッチをした。




「「…」」
少し気まずくなった。