クロイロキョウカイセン〜Be yourself!〜

「ぐっちゃぐちゃですね…」



本当にぐちゃぐちゃだ。


かろうじて形がのこっている。

それにしても大きいなんかの会社だろうか




「確か…ここは病院だったね」
星河京はその5階くらいある建物をみて言った

「にしては少しボロボロですね」

年季の入った感じだ。



「この病院築50年くらいだからね」



あぁ、なるほどと綺羅はうなづいた。



ザァァァァァ…



「雨がふってきた」

高橋は空を見上げた。



ピカッ…


そらが光る。



ブォォォッ



強風だ。




しかもよろけるほどの。




「あのクソ野郎…」
あえてだろう。
これはわざとだろう。どうせ愉快に楽しんでいるのだろう。





「ねぇ」


高橋が私たち三人に話しかける。





「ん?どうしたの?」
星河京が高橋のほうをむく



「綺羅ちゃん怪我してるでしょ?だから皆で一緒に行くのは危険なんじゃないかな?」