「えぇ…」
高橋はみるみる難しい顔になっている。



「どうしたんですか?」
桜木綺羅が高橋の方に移動した。




そして高橋のスマホを覗き込んだ。
「これはめんどくさいですね〜」




「本当にね…あ、ほんとですよね」
高橋は真面目なためタメ口になってしまったから言い直したのだろう。




私なんて敬語は先生と近所のおばちゃんぐらいにしか使わないけど….





「気にしなくていいですよ!タメ口の方が話しやすいですし!」
俺もタメ口でいいよとつけたす星河京。




私は…さっき言ったからいいか。




「じゃあタメ口にするね!さくらぎさ…きらちゃんもタメ口で話そう」





「あ…私は普段敬語使いますからちょっとタメ口は…でもまほこちゃんと仲良くなりたいです!」



そっか、と高橋はうなづいた。





「はい!話し戻しますがこれは相当まずいですね」




「うん…これはまずいよね」






イライラするな。
さっきから高橋と桜木綺羅の二人だけの会話だ。