クロイロキョウカイセン〜Be yourself!〜

【八百屋のところです】

すぐに返信がきた。



八百屋といったらあそこしかない。




「八百屋だって…高橋場所わかる?」
どうやら美城ちゃんは知らないようだ。





「うん!わかるよ」
私についてきてといった




美城ちゃんは私の後ろを大人しくついていった。






「くらくて看板見づらいね」
意外にも美城ちゃんから話した。





「そうだね。でも場所わかるから大丈夫だよ」
私はそういった




「ふーん」
どうでいいといっているような回答だ
美城ちゃんが話してくるのは気まぐれなのか





「いつつくわけ?」
美城ちゃんそう聞いた




「あと五分もすればつくよ」
この商店街はたいして広くない




無言で歩き続けること五分。

ようやくついた





「ついたよ!」


「うん、ここなん…こん中に人がいるの…」


美城ちゃんのきもちはよくわかる






だって屋根は崩れかけ、八百屋の二階の窓から吊るしていた看板は半分折れた状態だ。





そして店内はありえないほどにきたない