クロイロキョウカイセン〜Be yourself!〜

「は?」
美城ちゃんらしい返し方だ。




「お願い!」
私は美城ちゃんの目をみて言った。





「…わかったでも早くしてね。ここも危ないから」




美城ちゃんは手を私に、差し出した。



ガラスのような破片がささっているようで
血が流れっぱなしだ。



「まって破片とるから」
私は絆創膏の置いてある近くにピンセットが置いてあった。


ピンセットの袋を開けとりだす。





そして再び美城ちゃんの手をみる。
どうしていたがらないのだろう。


いつも顔色をかえない。

ポーカーフェイスだろうか




「ねぇ美城ちゃん痛くないの?」
美城ちゃんの手に刺さったはへんを抜きながらきいた。



「別に…こんなのはあのときと比べれば…」
美城ちゃんはか細い声でつぶやいた。






「あのとき?」
私は気になったので美城ちゃんにきいた。





「…。」
何も返してくれなかった。





美城ちゃんの表情はいつも以上に冷たい顔をした