クロイロキョウカイセン〜Be yourself!〜

「分かってるから」
美城ちゃんはカシャカシャ取り始めた。



「もう大丈夫?」
私は早くドームの中に戻りたくて焦った。





「うん、もうドーム中に入っていいよもう配信したし」
美城ちゃんはスマホをしまった。






「ふぅ…分かった!」
私は安心してドームの方に向かおうとした。





「危ない!」

美城ちゃんはそう叫んだ。

「え?」




美城ちゃんは私の方に走ってきて私の右手をぐいっと手を引っ張った。





そしてドームから少し離れたトイレの方まで走った。






その瞬間
後ろから『ドンッ』と聞こえた。






私が 立っていた場所からドームのところに

大きな岩がふってきた。





「痛っ…」

美城ちゃんの手から血が出た


「怪我したの?大丈夫?」



「だいじょぶっ…」
顔がとても痛みでつらそうだ。



ブブッ…

通知だ。




急いで手に血がついているのにもかかわらず
スマホをとりだした。