日が経っても、やっぱりアキラの事が頭から離れなかった。 ―どうにかしてやり直す事ができないのかな。 あたしの何がダメなのかな。 やっぱりあたしにはアキラしかいない。 アキラがいないと、生きている理由すら分からなくなってしまう― まさあき君を学校で見かける度に切なくなり、由衣やあゆみと電車で会うと、アキラの事ばかりを話した。 そんな気持ちがアップダウンしながらも、月日は確実に過ぎて行った。 気づけばもう2月の終わり。 もうすぐ卒業式。 あたしは上京するための準備も始めていた。