あのままでは死ぬ。

黛さんは凄惨な殺され方をしてしまう。

あんな温かい手を持った人が。

私に『ななみ』という名前をくれた人が。

私を助けようとした人が。

ここで死んでしまう。

助けなきゃ…。

助けなきゃ…!!

動かなかった筈の感情が揺さぶられる。

そして私は。






「!!?」




1号の懐に入り込み、片手を押し当てる。

その瞬間、1号の腹部が突如として不自然な壊疽を始めた。