雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「最近、李月君が甘いんですよ~!
 お弁当も作ってあげたいんですけど
 どう思います~?」



ずきんっ



心がズキズキと痛む。


甘い…、

彼女の最後の特権だと思っていた
李月君の"甘さ"まで取られてしまったんだ

それにお弁当を作る役目まで…



もう私には…何もない。

きっと、もう日代ちゃんには
李月君の"好き"も取られてしまった。


「そ、そっか」

声が震えてしまう。