雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「どうかしたの?
 最近ボーッとすること多くない?」

「…ううん、何でもないよ!」

「風和は嘘が下手だよ。
 櫻井先輩のことでしょ?聞くよ?」

「……っ」


美玲はやっぱり私の親友だ。

私の少しの変化にも気づいてくれる


美玲の優しさにあまえて
私は最近のことを話し出した


日代ちゃんが"李月君"と呼んでること。
李月君も"日代"と呼んでること。
日代ちゃんにもにおいを嗅がせたこと。

…そのことについて、
李月君が嘘をついていたこと。


「……そっか、大変だったね」

私の背中をポンポンと叩く


「でも、櫻井先輩そんな人じゃないよ
 何か理由があるんだよ、きっと」

「……そうかな」