雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「李月君のにおいを嗅いでいいのは
 私だけだよね…?」

「?…そうだけど?」




……嘘だ。




「女の子を呼び捨てで呼ぶのも?」

「…うん」




…嘘だ。





「…李月君って呼ばせるのも?」

「うん、さっきから何?」






嘘だ。








「…ううん、何でもないよ」


全部、私"だけ"じゃないのに。

日代ちゃん"も"なのに。