「李月君に見せるために着てたんだけど、 そ、その前に星野君に会って…」 「ふーん…」 再び訪れる沈黙。 私と李月君の間に吹く風。 まだ5月だから少し肌寒い。 暖かいのに冷たい風だね…。 「李月君」 「……ん?」 意を決した私。