雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「何があったの?」


渡り廊下に腰掛けた私たち


「え、何にもないよ…!」

李月君との話、
星野君に言えるわけもないし…

元気に振る舞う私。
そうしてないと泣いてしまいそう


「嘘だ、泣きそうな顔してるよ
 話しなよ、楽になるから」

「……うぅ」


星野君の言葉に涙があふれる

泣きながらもさっきあったことなどを
星野君に話す

「……そっか」


話してる途中も頷いてくれる星野君
話し終えたあと、
星野君は窓から外を見て呟く


「俺にすればいいのにね」

「え?」