―――放課後
「あの、…露出多くない?」
妖精の衣装を着てみたわけだけど…
ミニワンピースで足はすごい出てるし、
オフショルダーで肩が丸見え。
透けるんじゃないかってくらい
生地は薄いし…
うぅ、恥ずかしいよ…
「もうっ、これくらいじゃないと、
客来ないでしょ~、
森崎さんエースなんだから。」
エース!?私なんかが接客したら
お客さん帰っちゃうよ…
「それに、櫻井先輩もメロメロだよ?」
こそっと言われるけど
李月君、私なんかにメロメロに
なってくれないよ、きっと。
でも、見せてこよう。
「わ、私…李月君に見せてくるねっ」
私がそう言うとニヤニヤする友達。
このまま廊下に出るのは恥ずかしいから
ジャージを羽織って私は更衣室を出た。

