「…………」




目を閉じたままの風和から離れ

何かあったのかと問う






そこでも風和は『何もない』って言うんだ




震えてる手で。

泳いでる目で。





―また、俺にかくしごと?








まだ俺を信用できないのか。



心配されたくない、迷惑かけたくない
っていう風和の気持ちはわかる。


でも俺は迷惑だなんて思ったこと一度も…





ぐるぐると回りだす思考






風和は……



なんで、




なんでそんな泣きそうな顔をするんだよ