資料室を出て行こうと前に進むけど 李月君に手をガシっと掴まれる 「離してっ!」 「嘘つきは風和でしょ」 その言葉に思わず眉をひそめる 「最近、俺には見せない笑顔をあいつには 見せてるくせに。 俺よりあいつのこと好きなんだろ?」 何でそうなるの? 私は…私は…、 日代ちゃんのことで不安になって 李月君にどう接すればいいか わからなくなってただけだよ。