嘘つきは李月君のほうだよ。 李月君って呼ばせるのも、 女の子を呼び捨てで呼ぶのも、 においを嗅がせるのも、 全部、私だけって言ってたのに。 「李月君のほうが嘘つきだよ…」 出てきそうになる涙を 下唇を噛んで堪え、呟く 「え?今何て…」 「李月君の嘘つき!」 こらえきれなくなった涙が溢れるけど もう今は気にしてる場合じゃない