雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





嘘つきは李月君のほうだよ。

李月君って呼ばせるのも、
女の子を呼び捨てで呼ぶのも、
においを嗅がせるのも、

全部、私だけって言ってたのに。



「李月君のほうが嘘つきだよ…」


出てきそうになる涙を
下唇を噛んで堪え、呟く



「え?今何て…」

「李月君の嘘つき!」


こらえきれなくなった涙が溢れるけど
もう今は気にしてる場合じゃない