「…あいつと仲良いんだね」
李月君が言葉を発したことに驚く
あいつ…？
あぁ、星野君のことか。
「うん、まぁ…」
隣の席だし、実行委員だし…。
李月君だって、
日代ちゃんと仲良いじゃんか。
「あいつのこと好きなの？」
…え？
私が星野君のことを？
私が好きなのは、
ずっと、ずっと李月君なのに。
私が星野君のこと好きって言えば
李月君は綺麗に私と別れられて
日代ちゃんのところへ行けるね。
私はね、李月君の幸せを願ってるよ
…でもね、
やっぱり私は李月君のそばにいたい。
ずるいけど、李月君に別れを言われるまで
私は別れないよ…？
