雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》





「こういうのは俺に任せなよ」


ニコッと笑う星野君

「うん、ありがと…っ」


星野君の笑顔に私もつられて笑う



………と。



「……李月君」


星野君の奥に李月君が見えた

資料室のドアに手をかけて
こっちを睨んでいる


「お…っと、じゃあ俺は
 先に教室に戻ってるよ」

「う、うん…」


星野君はそう言って
李月君の横をすり抜けていった